語彙力練習帳

(ジャ○ニカ学習帳のリズムで)

365日

 


初めて【推し】という立場の人間の瞳に私が私として映って1年が経った。

 

 

初めてのその時は画面を通してだった。他の誰でもない私だけを話し相手として認識して言葉を発してくれたその日、私は推しに呼んでもらえた自分の名前が世界で一番良い名前だと思った。

 

名前 - 語彙力練習帳

 

________________✍︎꙳⋆

 

 


いわゆる接触会と呼ばれるイベントが恒例なアイドルを推すこと自体初めてだったのだけど、初めてのその日を皮切りに、戸惑いながらもその後のオンライン特典会、対面特典会と申し込み→参加をそれなりに繰り返した。

ライブにも行けるところには出向いて、キンブレを複数本持って一生懸命振った、これも初めての事だった。(ペンライト1本+団扇持ちが普通の界隈に長くいたので新鮮だった)

楽しかった、ずっと、初めてな事も、それが2回目になり3回目になることも、全部全部ずっと楽しかった。

 

 

今年の4月、10周年記念の春ツアーでコロナ流行前ぶりに【推しチェキ】が当たるトレカくじの販売が再開される事になった。

もちろん新規オタクは何が何だか分からない、とりあえずくじで当たれば良い思いができるんだね、ってただそれだけの認識で。

当てたい、当たるぞって何度も口にした、どんな倍率なのかも全然わかっていないのに。

実際それなりに、かなり、とっても高い倍率のものだと、公演が進むごとに感じていくことになる。

 

 

それでも当たるもんだからビギナーズラックってほんとにあるのかもって思う。

しかも私の推しがソロ演目を担当する日で、その日が初めて私が【推しのソロ】を見る日だった。

そんな個人的にかなり大事な日に当たってくれたこと、もう何に感謝していいか分からなくてとりあえずこの時代に健康に産んでくれた母に感謝した。

 

 

この時点で初めてオンライン特典会でお話をしてからまだ半年経っていなかった。

私は時間やお金に融通の効くタイプのオタクじゃないので、勿論そこから開催されていた接触会全部に参加できていたわけじゃない。

オン特では呼んでもらいたい名前の申告があるけど、対面ではそれもない。推しメンから名前を呼んでもらえたことは、初めての対面で名乗ってから一度もなかったと思う。

(名前を呼んでもらえたら嬉しい)という気持ちはあったから、目に見えて名前が分かるものを身につけたり、一緒に見てもらうカンペのようなものに名前を書いておいたりもしていた。それでも名前を呼んでもらえたのは最初の対面とオン特だけで、要するに、推しチェキが当たったその日、『名前を絶対チェキに書いてもらいたい!』という希望と『どのタイミングで名乗ったらいいんだろう……』という不安が少なからず私の中にはあった、(とみたんは私のこと分からないだろうな)と思っていた。

 

 

4人中4番目で回ってきた推しチェキ、初めて見たソロ演目に胸を打たれすぎてボロボロと泣きながらとにかく感動した、よかったよ、ということを伝えて、あまりに涙する私に気をつかったのか、推しもソロ演目の話を沢山してくれた、選曲の理由、悩んだこと、他のメンバーの反応、その曲にかける想い。幸せだった、どこかで他の誰かにも話している事かもしれなかったけど、その日その時、私だけに対して語られた思いをずっと忘れたくないなって思って推しの前でしっかり泣いた。推しは優しい顔をしてた。

 

 

気付くと一度もペンを使わないまま残り時間が少なくなっていた。スタッフさんが残り時間を伝えると推しは少し慌てながら可愛い声で


「でぃあーみなみちゃん」


と言いながら丁寧に【Dear.みなみちゃん】とチェキの左上に書いた。

推しは私の名前を知っていたのだ。

 

 

________________✍︎꙳⋆

 

 


たったの1年だけど、この1年で【私(みなみ)】という人間が自分の事を好きでいてくれてるんだ、って推しに知ってもらえた事は、これまでのオタクとしての人生の中でかなり大切にしたい事実なわけです。

 

 

だから今日、会いに行ってよかった!

 

 

もう名前だけじゃなくて、住んでるところ、好きな物、誰と仲良しか、みなみ以外に名前があること()、色んなことを知ってもらえてるって自信を持って思えることも嬉しい、

ちゃんと【私と推しの時間】は積み重なっているんだなって思えて嬉しいです。

 

 

何度会ってもドキドキするし

何度話しても舞い上がってしまうし

何度名前を呼ばれても嬉しいし

何度だってとみたんって呼びたいと思う、

これからもそんな自分で居たいなぁ。

この先もずっと。

 

 

________________✍︎꙳⋆

 

 


だからといって『もっと私の事知って欲しい』とは思っていなくて、

推しにとって私という人間が【MeseMoa.とみたけの事をすごく好きな人間】として認識されているだけでいいのです。

 

 

私は私のペースで、

自分なりに一生懸命ではあるけれど、

すごい無理なときはきっぱり諦める、

そんな頻度でこれからも会いに行く。

 

 

その先で私を見て、見つけて、「俺のことが大好きな人間がいる!」って思ってくれたらそれより嬉しいことなんて無いのだ。

 

 

そう思ってもらえるようにこれからも何度も伝えるね、

伝わってても何度も何回も、

 

 

とみたん、だいすきだよ!誰よりも何よりもね!

 

 

________________✍︎꙳⋆

 

 

まだ伝えてないよ

今日の分の「大好き」を

未来でも変わらず届けられますように


この世が終わるその日に

明日の予定を立てよう

そうやって生きて、 生きてみよう。

 

Soranji / Mrs. GREEN APPLE

Soranji - YouTube

 

 

 

読んでくれてありがとう!🫶

らぶです!